第3回目(1月8日)は「法人化へのポイントと労務について」と題して、前半は税理士の三井信一氏を講師に税務の面から、後半は社会保険労務士の豊嶋正孝氏を講師に労務管理の面から、法人化のメリットや諸手続き、見落としがちなポイントについて学びました。

三井先生は、経営計画で将来を数字で置き換えること、責任の明確化、資産の引継ぎ、を押さえることが法人設立では重要であると説明。役員報酬の設定の仕方や生命保険でのリスク管理、金融機関との付き合い方などを分かりやすく説明してもらいました。将来予測を立てるためにも、月次管理をしっかりやりましょう、とアドバイスしました。

豊嶋先生は、土台となる就業規則(ルール)や組織を動かす仕組みである人事制度について考える必要があり、「労働基準法」などの規程で犯しやすい間違いを、実例を交えながら説明しました。特に農業従事者は法定労働時間が適用除外なので、別枠で就業規則を作成すること、労災保険は社長や役員は「特別加入」することができること、など見落としがちな要点をアドバイスしました。